ガラス&アクリル水槽は正しく設置しないと様々なトラブルが発生します。
(こちらで水槽台について解説しています→水槽の寿命を決めるのは水槽台次第!?)
特に水槽の板厚が適正ではない場合、水槽全体に大きな力がかかり続けるため、大きなトラブルの原因になります。
(こちらで板厚について解説しています→アクリル水槽は膨らむって本当?)
今回は、センターフランジが折れるとどうなるか解説します。
水槽サイズ:W1200×D600×H600 板厚10t(通常は13t以上で製作します。)
「センターフランジが付いている場合」と「折れた場合」の水槽の膨らみを比べてみます。
センターフランジ付き

センターフランジが割れると正面側フランジ角も割れます。

センターフランジ折れ

センターフランジが折れると水槽が約12㎜広がっているのが分かります。
続いて力のかかりかたを比べてみます。
センターフランジ付き

センターフランジ折れ

センターフランジが折れると、フランジ角に1㎠あたり約120㎏の力がかかっていることが分かります。大抵の場合、フランジに亀裂が入り側面板にも亀裂が広がります。
時間とともに側面板の亀裂が広がる&接着面の剥離が始まります。
〈センターフランジが折れた時の処置〉 ・すぐに使用を中止し、水を抜く。(生き物は他の水槽に移す。) ・水槽が無い場合は、水量を1/3まで減らす。(水位15㎝~20㎝ぐらい) ・販売店に相談(補修or買い替えを検討)
水槽が中型~大型になると補修or入れ替えの作業が大掛かりになります。(実費の場合がほとんど)
中古水槽や板厚の薄い水槽は金額が安いですが、問題が起きる確率が高くなります。
中型水槽(W1200~)以上の水槽を購入する場合は、信頼できるショップorメーカーから買うようにしてください。見積時にトラブル発生時の対応について聞いておくのも良いと思います。
最後に、私が水槽メーカーを選ぶ基準を書いておきます。HPでチェックするポイントです。
※あくまでも私個人の見解です。以下に当てはまらない信頼できるメーカーもあります。
・納入実績が多いor社歴が長い ・資本金が1000万円以上(メーカーが潰れると保証が受けられない) ・恒温炉があること(水槽にはアニーリング処理が必要のため) ・構造計算しているor適正な板厚について記載があること ・ホームページorブログを更新していること
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