今回は一般的に売られている水槽ではなく、オーダーメイド水槽を製作しているメーカーの話をします。
※一般的に売られているガラス水槽&アクリル水槽の耐久年数は5~10年と言われています。
水槽メーカーで働いていた頃、「ガラス水槽とアクリル水槽どちらが長持ちですか?」と聞かれることがありました。
アクリル水槽メーカーは「ガラス水槽はシリコンの劣化によって長期使用は向かないですよ」と答え、
ガラス水槽メーカーは「アクリル水槽は傷つきやすいので長期使用すると見栄えが悪いですよ」と答えます。
私は、「何を使っているかよりも、どこが作っているかが重要です。」と答えていました。
ガラス水槽もアクリル水槽も、信頼できる水槽メーカーであれば、長期使用を前提に水槽を製作しています。
例えば、オーダーメイド水槽の場合、
信頼できるガラス水槽メーカーは、水槽の大きさに応じて接着部にフレームを追加したり、熱処理(ガラスを強化させる)で耐衝撃性を向上させる工夫をしています。その他、底面に緩衝材を入れるなど独自のノウハウがあります。
一方、アクリル水槽メーカーは、水槽の大きさに応じて接着方法を切り替えたり、熱処理(アニール処理)によって余分な力(応力)を緩和させる処理を行っています。その他、補強の形状等も工夫しています。
ガラスでもアクリルでも信頼できる水槽メーカーは、材料特性を生かして「どうすれば長期使用に耐えられるか」を考えながら製作しています。
そして、設置方法や水槽のメンテナンス方法など丁寧にお客さんに伝えています。
(設置に関してはこちらで解説しています→水槽の寿命を決めるのは水槽台次第!?)
結論、信頼できる水槽メーカーであればガラス水槽・アクリル水槽どちらも長期使用可能。 どちらを選ぶかは好みによる!
水槽メーカーによっては本来防げたはずの様々なトラブルが発生します。大抵の場合、構造に問題があったり(板厚が適正ではない)、技術がなかったり(水槽がよじれている)、設置方法が悪い(水槽台が水平になっていない)ことが多いです。
トラブルについてはこちらで解説しています→トラブル!センターフランジが折れる!?
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